MG34

MG34

ドイツのMG34です。今回は初のフルスクラッチです!!。

制作期間は1年ほどです。

こちらは発火動画です。

 

全体的に、サイズが一回り大きくできちゃったと思います。 まぁ、もともと金属の物を樹脂で強度が出るように作ったのだから、しょうがないかなと。

初めてのフルスクラッチモデルガンだから、まぁ、こんなもんでしょう。

 

実は、作り始める直前まで、このマシンガンのことを知りませんでした。MG42は知っていましたが・・・

次のBLKまでに作る銃を、何にしようか悩んでいたところ、BLKのキムさんに、MG34はどう?作ってみる?って感じで すすめられて、初めてMG34の存在を知りました。一目惚れですね。34には。頑張って作りました!!

設計、CAD化だけで2ヶ月、機関部製作に4ヶ月、発火不良修正に4ヶ月もの時間がかかりました。発火、可動する自信はあまり無かったのですが・・・可能性はゼロってわけではないと、そう信じて頑張り続けました。予想どうり、4ヶ月も調整地獄にハマリましたが、その分フルオート発火した時は感動しましたね〜。

モデルガンをあまりいじった事の無い自分が設計したので、構造も、外観もだいぶ違うところも御座いますがご容赦を。

まず、カートリッジから作り始めました。カートリッジは、真鍮の丸棒から手作りしました。24発ぶん作ったんだけど、 そんだけ作るのに、一ヶ月近くかかりました。金属パーツを、数をたくさん作るには、時間がかかります。しかし悲劇が!!!このカートリッジの設計ミスで、またカートリッジを24発作り直しました。俺ってバカっっっ。ネジでの前後の合わせ目部分がチョット目立ってるかなぁ。段差が0.1〜0.2ミリくらい。でも、これぐらいならOKです。仕事だったら、もっともっと精度がほしい(0.05〜0.1ミリ以内)けど、遊びで作ってるし、こんなもんでいいかぁ。

弾帯は、黒色ジュラコンで作ってあります。

形状は本物とは少し違います。本物は弾帯同士は数個のリングで留められていますが、これを再現するのはめんどくさい。 弾帯としての機能を果たせるような、もっと簡単な形状にしたかった。そこで、弾帯の左右を凸凹形状にして、それぞれに1.9ミリと2.0ミリの穴をあけた。 その穴どうしを繋げて、2.0ミリの棒を叩き込む。1.9ミリの穴はキツイので固定され、2.0ミリの穴はほどよくゆるくて動く。

本体レシーバー部分とトリガーハウジング部分は、まんなかから半割れで作ってあります。半割れにして、トリガーやシア(?)をあいだにはさんで固定してあります。

このあたりの構造は、前回のBLK化計画に参加していた、ゴム銃協会のかたの作品を参考にさせていただきました。 透明クリアー素材でゴム銃を作っている方がいて、それを見て、とても鉄砲の構造の勉強になりました。

本体レシーバーの前部分です。

黄色い部分は黒色で作りたかったけど、黒色ABSが無かったので、ナチュラルカラーで作りました。右写真がその中身です。 この部品の中で、カートリッジを発火する所に導きます。真中にある穴の上に、なにやら黒いV字のモノが貼ってありますが、 これは吸弾不良気味だったのを修正するものです。

最初の設計があまり良くない個所もあったりしますが、こうやっていろいろ 調整しながら、作業を進めております。

真中写真の白い部品の真中に、金属のピンがあるのがわかるでしょうか?このピンで、火薬を発火させます。 この部分は、強度がある材料が良いので、ジュラコンで作りました。ジュラコンは塗装にはまったく向かない材料ですが、 最終的には隠れてしまう部品なので、白色でOKです。

ボルトです。

何種類かの異素材で作っておりますが、これは当然、強度のためです。 いろいろ小細工をして作りました。チョットめんどくさい形ですが・・・弾関係を量産していた事に比べれば簡単な作業です。

写真ではちょっと見難いですが、この写真に写っているエキストラクター、後で昇天しました。発火テストをしていたら、ポッキリと逝ってました。 強度を増すために、もう少し大きく作り直したんだけど・・・そのせいで、上にある、レシーバー前部分の黄色い部品の中身の穴を、 クリアランス確保のために、一部少し広く削りなおしました。エキストラクターは、壊した時のために、5個くらい作りおきをした。しかし、発火テストで何個も破壊。最終的に、金属化しました。

このボルトが前に進めば、弾を給弾して、そのままボルトの勢いで発火させます。 多分、こういうのをオープンボルトと言うみたいです(?)。ですので、フルオートしか出来ません。 セミ、フル切り替えは、やはり構造が難しそうなのでやめました。前のBLK化計画で、タニコバさんが、「フルオートは暴発させるのが一番簡単」と仰っておりました。 多分、暴発させるってのは、この事ではないかと思い、そうしてみました。

事実、そのとうりで、発火はうまくいきましたが・・・リコイルスプリングの、バネの強さのチョイスが難しかった!!

バネが強いと、発火は安定するが、強すぎるとボルトが下がらない。バネが弱いと、しっかりボルトが交代するが、弱すぎると発火不良になる。丁度良いバネの強さを見つけるまで、何度調整したことか(涙)・・・

金属化したエキストラクター。

グラインダーで削り出し。熱かった・・・やけどするかと思った。上が樹脂製。弱い。下が金属製。強度は十分ですが、発火テストをしたら表面が錆びた。

バットストックは、ケミカルウッドと言う素材で作りました。

木に良く似た材料で、木工ニスを塗れば、木のような雰囲気が出ます。・・・実は、ケミカルウッドにニスを塗ると良い感じになるかどうかは賭けだったんですが(笑)うまくいってよかった。

フィードカバーです。

フィードカバー裏側の部品で、弾をひとつひとつ本体に入れていきます。ボルトの動きと、フィードカバー裏の動きは連動していて、ボルトが前後に動くことによって、給弾する部品が左右に動きます。これがなかなかスムーズに動かなかったので、いろんな部分の摩擦抵抗を減らす工夫をしたらよい感じになった。

実銃では前後運動を左右運動に変える部品が、回転軸から近い位置で仕事をしているので、これではスパンが短く、 力のモーメントが小さい。そうすると、給弾するのに大きな力が必要。実銃と同じ設計で作ったら、まったくフルオートで動きませんでした。

まんなかの写真の上のほうにある、細長い板のような部品。ボルトの動きを受けるレールです。ここの設計にフルオート発火不良の原因があると思ったので、実銃とはちがう、オリジナルの設計で作り変えた。結果、うまくいきました。オリジナル設計の部品は写真を撮るのを忘れたので・・・せっかくだし秘密ということにしておこうかなぁ(ぉぃ

 機関部のみを組み立てるとこんな感じ。この状態で、何度も発火テストをやりまくりました。

バレル関係の部品です。

バレルはぱっと見で3重構造になっていて、作り方よりむしろ塗装の順番から考えました。 この形は組み立ててからスプレーで塗装しても、一番中の筒に色が乗りそうに無いので、 部品でわけながら塗装して、組み立ててからも最後に仕上げ塗装という順番です。

形状てきには、本物より太いかなぁって感じだね。アクリルパイプの組み合わせが、ハンズで手に入る限りこれしかないので、仕方が無かったです。 でもこの形はまさにMG34って感じで、雰囲気は十分に伝わると思います!!

脚です。

実銃は、脚はプレス成型なのか、Uの字の断面形状ですが・・・樹脂でやると内倒れしそうだし反りそうなので、アルミパイプで作りました。脚の折りたたみ構造も、実銃が実際にどうなっているのか資料をよく見てもよくわからず・・・。でもとにかく、形状と動きだけは、だいたい同じようにできたと思います。