庄松屋的ガスブロ理論

こんにちは☆

いつもは製作物を紹介する記事ばかりですが。今回は、一応ブログの名前に、恥ずかしながらも「ガンスミス」と謳っておりますので、たまにはこのような、技術的な実験記事を書こうと思います。ガスブローバックの構造というか、ガスブローバックの理論についてです。

まずこの記事を読むのに注意点があります~

注1:これは、わたくしの推論です。メーカー説明や、お友達がしてくれた説明と違う事が書かれています。だけど、他者(社)に対して、争いをするつもりではありませんw 平和が好きです! あくまでも庄松屋の妄想から発生した実験と証明を書いただけの記事です~
注2:あくまでも庄松屋の推論であってメーカーの説明とは違いますから、だれか友達のいるところでこの話をすると、間違っているとバカにされるかもしれませんw あまり信じないでください~ もっというと、庄松屋論だろうが、メーカーの説明であろうが、一般論であろうが、『閲覧者様が直接見たもの、体験した事、試した事意外は、うのみにして信じずに、自分自身を信じてください☆』

えー、まず。メーカー説明では、ガスブローバックガンは、弾の発射からブローバックへ移行するさい、BB弾の発射でバレル内が負圧になりフローティングバルブが引っ張られ閉じ、シリンダーが密室になりピストンが後退しブローバックする、と言われています。これはマルイ式ですね。
ウエスタンアームズはフローティングバルブの後方にバネがあって、チャンバーに弾があるときは、そのBB段にバネが押されて開放状態で、弾が発射されるとバネの力でバルブが閉じられます。そして閉じられるのはバネの力以外にバレルの負圧も働いていると説明する人もいます。

図にするとこうです↓


マルイ方式


ウエスタンアームズ方式

わたくしは、この「バレルに負圧」がかかってフローティングバルブが閉じられるという説明を・・・信じておりませんw そのイメージがわいてこないのです。
理屈としては、注射器を引っ張るような力がBB弾に働き、フローティングバルブを閉じるという事だと思いますがはたして。仮にそうだったとして、わずか0.2~0.25グラムの物体にその仕事をさせるとなると、パワーロスしそうで、初速が落ちそうです。

では、論より証拠。
バレル無しにブローバックするか実験してみた↓

バレルは無くても、ブローバックしました!!
フローティングバルブが閉じられるためには、バレルは関係無さそうです。
実験機はマルイ製なので、フローティングバルブスプリングは、閉じる方向ではなく、開く方向に力がかかっています。それでも閉じます。

わたくしは「バレルの負圧」ではなく、ブリーチの前部にある「ノズルから出る流体(ガス)の動き」によって、フローティングバルブが前進し、閉じられると考えています。流体力学のベルヌーイやらベンチュリなどを説明する知識はありませんが、このように↓


まず、ガスはノズルを通ってBB弾を飛ばしますが、そのガスの流れに乗ってフローティングバルブが閉じるのではないかと思います。


フローティングバルブが前進してしまえば、密着され、ガスルートが切り替わります。さらにシリンダーの内圧は高まるのでシッカリ閉じられます。

この説明をするため、わかりやすい実験器具を作りました↓

箱=ブローバックシリンダ、球=フローティングバルブ、水=ガス、穴=ノズルと思ってください。バレルに相当する物はありません。穴が下側にあるのは、そのほうが水圧が高いんじゃないかと考えて、ここに穴をあけました。
このように、穴から出る流体と水圧によってボールが水を止めます。手動で球を近づけていますが、上手に実験器具を作れば、球が吸い寄せられたりするのでしょうか。
ブローバックもバレルの負圧ではなく、シリンダーのノズルから出るガスによって、フローティングバルブが閉じられると推測します。

まぁ、これはあくまでも推測を説明するために作られた物です。自分の説明にとって都合の良い実験器具をちゃっかり作ってこじつけているかもしれませんので注意w

要するに言いたい事は、ただの、ノズルから出るガスの勢いで、フローティングバルブが閉じられるのではないかという事です・・・・・!
実はものすごく単純な構造です・・・・・!
考えた人は天才です!!!!

これらの実験で、庄松屋はノズルを流れるガスによってフローティングバルブが閉じられ、ガスルートが切り替わりブローバックすると推論します。しかし、閲覧者様が考える理論がおありでしたら、わたくしはその意見も尊重します~
この記事は、あくまでも、ひとつの考え方として、見てください~~!

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※追記※

コメントに頂いたご説明や、ツイッター、フェイスブックへのレスポンスで、沢山のかたから知識を頂いたので、もうちょっと自分なりにまとめたいと思います。

前回の絵には間違いがあって、フローティングバルブは(マルイです)、バレルとシリンダーの両方にガスが入るようになっています。(コメントを頂きましたが、WAも穴があり、多少のガスがシリンダーに入るそうです)BB弾は軽く、スライドは重いので、重量の差でBB弾が負けて動き、バレルのほうに沢山のガスが流れ、シリンダー内は行き止まりになり圧力が高まっていくと思います。

バレル側の流速が上がれば圧力は下がるのでバレル側とシリンダー側に圧力差が出来ます。で、この「バレル側」の流速・・・ここを一般論で「バレルの負圧」と呼ばれるんだと思う。だけれど負圧、つまり1気圧以下という意味ではないとエライひとたちはおっしゃっています。
自分のようにバレルを外して大気開放させても、シリンダーの中と外では圧力差があります。流速はノズル付近で仕事をしているように感じます。出口がせまいですからね。そしてノズルとは、ブリーチから見て「バレル側」ですね~。これが「ことばのあや」になっていると思います。

バルブ前後の流速と圧力差によってフローティングバルブが前進し、閉じられ、ガスがシリンダー側だけに行くように切り替わり、ブローバックする・・・という感じかな???

コメントに頂いた「圧力差バルブ」という表現は的確で、わかりやすいです。今回の記事では、言葉の伝え方、誤解、言葉の力などを、ひしひしと感じました!